院長の談話室

ようこそお越しくださいました

ようこそ「かとうファミリークリニック」のサイトにお越しいただきました。せっかくのご縁ですから、健康な方も、ちょっとだけ院長のお話にお付き合い下さい。

鉄道の魅力

列車に乗って知らない風景を見に行く…、鉄道の車両を見かけ、その行先表示に思いをめぐらせただけで、楽しい気持ちになります。バラエティに富んだ車両・運行形態、地に足をつけ、レールに導かれ、その先にある文化、風土、そして生活。

知らない駅に降り立つと、この街にはどんな歴史があり、その歴史を背景にどのような暮らしぶりがあるのか、そしてこの街はこの先どうなって行くのかを想像します。鉄道路線はまるで血管のように各地に張り巡らされ、血液を体の末端まで送り届けるかのように、人々の営みを支えています。

安全に万全の配慮をしながら運行される公共交通は、地域の経済・生活・文化の「健康」に不可欠。鉄道ファンである医師として、鉄道が地域を見守り不可欠な存在となっているのと同様に、地域に欠かせないクリニックを目指します。


▲鉄道博物館での車掌体験


▲旅情をかきたてる案内表示:富山県石動駅にて


▲島根県一畑電鉄での運転体験

音楽の魅力

幼い頃からバイオリンに親しみ、学生時代はオーケストラの一員として演奏を重ねてきました。一人の力は大きくなくとも、その力がたくさん合わさってひとつになった時、「音」は人々を大きな感動へと導く「音楽」になります。

特に好きな作曲家は、「威風堂々」や「愛のあいさつ」で有名なイギリスの作曲家、エドワード・エルガー。特に彼の交響曲は、2曲しかありませんが、いずれも曲の起承転結の流れを感じることで叙情が湧き出てくる、まるで曲が大河小説のようなひとつの物語になっているのです。

形式に則っていながら感情豊かな表現となる、これは音楽も医療も同じです。医学としての理論、病態生理、ガイドラインなど形式を踏まえた上で、患者さんひとりひとりの気持ちとも向き合わなければなりません。論理と感情のバランス・融合こそが医療には必要だと思っています。


▲エルガーのCD・LPコレクション

街あるきの魅力

知らない街を歩いてみる。観光地ではない普通の街を、地元の人になったつもりで歩くと、まるでその地に生まれて別の人生を歩んでいるような錯覚にとらわれます。知らない街の風景を楽しむのではなく、知らない街の一員になってみることで見えてくるものがあります。

風景から感じる地理の特性や歴史的背景。これまでこの街はどのように発展し、その過程で地元の人々にどんな思いがあったのか。一見のどかに見える風景のなかに垣間見えるかつての繁栄や今に繋がるターニングポイントに思いを巡らせたり。

医者は、自分ではない身体を診るわけですが、それはただ単に「見る」ということではありません。それまでの人生にどんな経緯があり、蓄積があって今の状態に影響しているのか、それをいかに自分のこととして考えられるか。想像力をもってあなたと向き合いたいと思っています。


▲北海道路線バスの旅・豊富駅


▲福井県北国街道今庄の造り酒屋


▲北海道路線バスの旅・雄武行


▲北炭夕張新鉱跡にて


▲石勝線夕張支線 清水沢駅 広い駅舎がかつての繁栄を物語る

入学試験当日のある経験

忘れもしません。福井医科大学の入学試験当日、手ごたえのない試験を終え、一人寂しく夕食を食べてホテルの狭い部屋に戻り(翌日が面接でした)、何気なくテレビをつけた瞬間。びっくりしました。金曜日の夜7時ですので全国ネットの何かをやっているだろうと思ったのですが、不思議な番組が放送されていたのです。今でこそアポなしで街歩きをして出会った人々とふれあいながら、街を紹介するという番組はよくありますが、その番組は、街歩きをする出演者がお奉行さまに扮していたのです。

その番組とは、福井テレビの「俵太の達者でござる」。タイムスリップしたお奉行さま「越前屋俵之助」こと越前屋俵太さんが、地域を見まわるという設定で農作業をしている人や街の人に声をかけるのですが、もともと北陸の人はシャイで口数が少ない上に、お奉行さまの格好をしているのでさらに身構えてしまうのです。

ところが…俵太さんの巧みな話術によって、相手の気持ちはどんどんほぐれて楽しいトークになり、訊いていないことまで話してくれるようになります(この番組は福井では誰でも知っている人気番組となり、民放連のグランプリも受賞しました)。運よく合格でき大学入学後は欠かさず見るようにしましたが(アルバイト代でビデオデッキを購入し録画もしました)、医者になって、実は診察での問診ってこのシチュエーションと同じだと思うようになりました。話す相手が医者というというだけで、ついつい身構えてしまい、本音が話せないという方も多いのではないでしょうか。私も白衣を着ているお奉行さま(?)として、気持ちのほぐれる、本音の話ができるようなクリニックの空間づくりを目指したいと思っています。


▲俵太の達者でござる:VHSからDVD化しました

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